推理小説と人類学の部屋

小説や学術書などの感想を書きます。小説は主に推理小説を。学術書は主に文化人類学を。

「外田警部、カシオペアに乗る」

 早速外田警部シリーズ1作目の『外田警部、カシオペアに乗る』を読んでみました。どうやら短編らしいのでまずは表題作「外田警部、カシオペアに乗る」から。

 古野まほろ氏は西村京太郎氏のような推理小説家はあまり好みじゃないのかと思っていたけど『TGV』でもポンメルシー警視正が十津川を賞賛してるし、そういうわけじゃないのかな。

 このシリーズはwikipediaによるとコロンボのオマージュ(本人の発言を参照しているのか?)らしいけど、十津川警部シリーズのオマージュでもあるように見える。

 天帝シリーズでは本格推理小説キヨスクミステリを一緒にするな、みたいなキャラが出てきた気がするけど。

 今回の犯人は推理小説家。『TGV』の犯人と比べると、ちょっと凄味に欠ける印象。動機とか策謀とか。まあ短編だから仕方ないけど。

 いずれコロンボも見直してこのシリーズと比較してみたいな。